2017年 08月 03日
リノベの施工例「吉田兼好の<家の作りようは、夏を旨とすべし>のお話」編
今日は我が家の事。
ご存じ!?我が家は築85年
いわゆる古民家。
6年前にリノベーションし
快適に暮らしています。
<快適な>というのは
それぞれの価値観があって
家中「木製建具」OK
玄関戸も木製
古いので隙間風ありOK
タタミの和室優先OK
唯一の洋間(夫の事務所)以外
すべて引き戸OK
と、ウチはちょっと変わっている・・・かな。
この季節
引き戸をすべて開けていると
お~~おきなワンルーム
風が通り抜けて涼しい。
午後の1番暑い時
さすがにエアコン頼りはあるけど
1台のエアコンでその風に乗せ
冷風は隅々まで届くのです。
向かいが寝室+ワンちゃん部屋(階段の下=ふつうは収納にするスペース)
寝室とココちゃん部屋は繋がっていて
間仕切りには箪笥を設置
この箪笥、昔の人がお嫁入りに持参したという1間箪笥
*1間箪笥=1間=180㎝のおおきな箪笥
この寝室から直接
トイレに行く事ができます。
(緑の暖簾の向こうが寝室)
勿論ちゃんと建具(引き戸)があります。
トイレに入れます。
この引き戸を両方開けておくと(写真の状態)
風が気持ち良く通り抜けます。
ピンクの囲いがワンちゃんルーム
青いペンはすべて引き戸の印。
寝室はエアコン無しですが1日中風が流れているので
扇風機でOK
吉田兼好の「家の作りようは、夏を旨とすべし」が
肯ける家なのです。
ただ
この家は古民家。
軒がとっても深く
床は高床
壁はすべて土壁・・・と
典型的な日本家屋なのです。
なので兼好さん正解!!
でも今頃の家は
機密性の良いペアガラスのサッシで
壁には断熱材
基礎もコンクリートで
軒も浅く庇がないことも・・・
あの頃とは全然ちがいます。
なので、この考えがそのまま当てはまるとは
思えないのですが・・・
古い家をリノベする時の
大事なポイントになることは
間違いない。
そんなお話
リノベのイロハ塾で
楽しく学びましょう。
岡山在住、もしくは近隣にお住まいの方
是非建築談義・相談にお越し下さい。
(納屋Cafeでお待ちしています!)
ワタシ達世代の「新築至上主義」から
脱却し少しづつ古い物を見直す流れが
若い人を中心に起こっています。
この流れはとても良い事だと思っていますが
間違ったリノベーションが横行し始めている事も
事実です。きちんと素敵に適正価格・・・・で
若い人も、アラ還世代にもリノベはおススメです。
1級建築士事務所 あたらし屋(夫)
FUKUKOTO HANDWORKS(妻)
毎月第1金・土OPEN 不定休
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お問合せはメールにてお願い致します。
〒709-0625 岡山市東区上道北方 265
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by nayacafe-2950
| 2017-08-03 09:07
| リノベのイロハ塾